週末旅行:リスボン(ポルトガル)
先週末、ポルトガルのリスボンとカスカイスに行ってきましたので、その様子を残しておきたいと思います。
リスボンは6年前の欧州1か月周遊旅行で訪れており今回2回目ですが、前回はなぜかスルーしてしまったエリアに今回は行くことが出来て、リスボンの良さを再認識する旅でした。
先週はパリでは31年ぶりの大雪となり、毎日氷点下近い極寒でウツウツとしていましたが、太陽がさんさんと照る場所に行くとここまで気分が晴れやかになるものかという感じでした。2月上旬なのにリスボンの気温は15度程度あり、日なたではセーター一枚で歩けるほどの穏やかな気候です。
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パリからはリスボンへはRyanairを使って行きました。利用したのはボーヴェ空港。パリ北方75kmの場所にあるLCC専用の小さな空港です。
シャルルドゴール空港もオルリー空港も市内にある自宅から40分程度で行けてしまうのに対して、ボーヴェ空港は2時間近くかかります。Ryanairは他のLCCに比べて比較的安価なのが魅力ですが、空港へのアクセスが不便なので、パリ発着便はあまり利用したくないですね・・・。
パリのボーヴェ空港を出て2時間10分でリスボン空港に到着しました。現地は晴れ!風が強いですが、青空が気持ちいいです。
リスボン空港から市内までは、地下鉄のレッドラインを使って20分程度で行けてしまいます。料金はたったの1.45ユーロ。バリの各空港へのアクセスとは、ケタが一桁違いますね。
余談ですが、リスボンの地下鉄は4つあり、それぞれ赤・青・緑・黄色で色分けされています。地下鉄の線に番号がついているパリとは違い、こちらは鳥や魚の名前と思われる名称がついています。外国人の私にはなかなか読めないので色で判断しています。
そこで思い出したのが日本の地下鉄。東京なんて、JR、メトロ、都営地下鉄があり、それぞれ固有名詞(丸の内線、都営大江戸線など)がついているので、外国人には本当にわかりずらいだろうなと推察します。リスボンの4線くらいであれば色で判別できますが、東京の地下鉄の数になると、慣れている日本人は色で判別がついても、外国人にはなにがなんだか、という感じではないかと思います・・。
ホテルに13時からチェックインできたので荷物を置いて、リスボンの中心部に歩いて向かいます。写真はダウンタウンに向かって1キロ以上に渡ってまっすぐ伸びるリベルダーデ大通りです。タイルの模様がおしゃれですよね。
リスボンの観光エリアにつきました。まずはリスボン観光には外せないこちら。サンタ・ジュスタのリフトです。リスボンは丘に囲まれており高低差が大きいのですが、こちらのエレベーターは低地バイシャ地区と高地シアード地区の高低差45mを結ぶもので、建築はなんと100年以上前の1902年です。
リスボンの目抜き通りであるアウグスタ通りをブラブラと歩きながら海岸に向かいます。道の両側にはレストランやスイーツショップが並びます。
リスボンと言えばこちら、エッグタルトです。リスボンではどこのベーカリーでもスイーツショップでも売っていますが、お店によって風味が少しづつ違います。私のお気に入りは底にリンゴが入ったアップルタルト風のエッグタルトです。
アウグスタ通りではこんな風にパフォーマンスを行っている風景にも出くわします。中央の楽団員が持っているのは、ポルトガルギターです。
アウグスタ通りの端にそびえる大きな門、アルコ・ダ・ルア・アウグスタを抜け、コルメシオ広場に出ました。中央にはジョゼ1世の像が建っています。ジョゼ1世は18世紀のポルトガルの国王で、彼の統治下の1755年に起こった大地震で崩壊したこの地域を復興させた国王です。
しゃぼん玉。光を反射し青空にとっても良く映えます。
コルメシオ広場のすぐ前は海岸になっています。正確には海ではなくテージョ川と呼ばれる川なのですが、リスボンは西に10kmも行くともう大西洋ですので、ほぼ海です。
おなかが空いたので遅めのランチにしました。行ったのはTeberna Modernaというレストラン。google mapのレビューで4.5を取っているレストランです(私たちは旅先のレストランはガイドブックや旅行サイトではなく、google mapのレビューを参考にして行っています)。食事も美味しくスタッフもフレンドリーで、かなりお勧めです!
Taberna Moderna | É QUASE TUDO PARA PARTILHAR
おなかもいっぱいになったので、ダウンタウンの東側にある高台に登ってみることにしました。
坂の途中にはトラムが走っていました。トラムは坂道の多いリスボンの代名詞です。
坂の途中にはリスボン大聖堂がありました。この大聖堂はステンドグラスの数が少なく、礼拝堂の周りの回廊は窓ではなく壁に囲まれています。それが中央の薔薇のステンドグラスを引き立て、荘厳な雰囲気を醸し出していました。
こんな細い道を登っていきます。家の外に干されている洗濯ものさえもおしゃれに見えてしまうのは気のせいでしょうか?
途中には猫が日向ぼっこをしていました。車の天井の上って暖かいんだろうなー。
やっと頂上につきました。いい景色!テージョ川だけでなく、向こう岸のアルマダ地区も見えます。
天気がよくて最高の散策でした!
海外週末旅行の持ち物。1泊2日は小さなハンドバッグひとつでOK!
私はこれまで海外30か国近くをまわっている、大の旅好きです。
現在はパリに住んでいるため、週末を利用してヨーロッパのいろいろな場所に出かけています。東京に住んでいたころも日本中を週末で旅行をしていました。
旅行中の私はとにかくよく歩きます。そのため、大きな荷物を持っていくのは大嫌い。週末旅行程度であれば、小さなハンドバッグひとつで足りてしまいます。以前、ヨーロッパを1か月旅行して回った時も、機内持ち込みサイズのスーツケースで十分でした。
今回は、私が週末旅行に持っていくものを公開したいと思います。
まずは、持っていくバッグ。パソコンを持っていくかどうかによって使うバッグは変わるのですが、パソコンを持っていくときは下の写真左側のリュック、持っていかない場合は右側のハンドバッグを使っています(大きさの参考に、500mlのペットボトルを並べています)。
このリュックはロンシャンのものなのですが、サイズが秀逸!私が使っているノートパソコンがすっぽり入るだけでなく、B5のノートやテキストも収まるサイズなので、週末旅行だけでなく大学院への通学時も愛用しています。
ちなみに、パリではロンシャンを持っている人がとても多いです。パリジェンヌが持っていてよく見かけるのは、やはりロンシャン プリアージュのこの形です。
さて、いよいよ持ち物です。まずは写真でお見せしますね!
貴重品
- お財布
- パスポート
日本ではお札を折らないで入れられる長財布を使っていましたが、フランスにきてからは小さいサイズのお財布を使うようになりました。海外ではスリが多いので、なるべく小さいサイズの方がバッグに手を入れられてもお財布を抜き取られる確率は減るのでお勧めします。もちろん省スペースにもなります。パスポートはバッグの中のファスナー付きのポケットに入れています(ロンシャンのリュックはファスナー付きのポケットがないのが玉に瑕です)。
着替え
- 下着(上下、靴下)
着替えは基本的に下着しか持っていきません。トップスやボトムスは2日連続で着ても、下着さえ取り替えていれば汚れないので全然大丈夫です。寝間着も持っていったことはなく、いつもヒートテックのような長袖の下着か、夏はキャミソールやTシャツで寝ています。旅行の荷物が多い人は、大抵不必要な量の着替えを持っている気がします。1泊2日であれば下着だけで十分です!
化粧品等
- 基礎化粧品(小分けした化粧水)
- 化粧品(下地、パウダー、アイブロー、口紅)
- 歯ブラシ
化粧品は最低限のもののみです(日常生活でも薄メイクなのですが)。たった1日なので、シャンプー・コンディショナーはホテルにあるものを使えばかなり省スペースになりますよ。ただし、海外のホテルは歯ブラシを置いていないところが多いので、歯ブラシは常に持参です。
アイケア関連
- 1dayコンタクト2日分
- ドライアイ用目薬
- メガネ
以前、旅行にコンタクトの液を持っていくのを忘れて一晩中つけたまま寝たこともあったのですが(海外では日本みたいにコンビニで使い捨てコンタクト容器なんて手に入りません)、目にトラブルが起きてから常に予備を持つようにしています。コンタクトは1day用にし2日分持参、メガネも持参、さらに連れがいるときには彼にも私のコンタクトを持ってもらうようにしています。削れるところは削る、が基本的なポリシーですが、無いと健康に影響が出るような持ち物は例外です!
電子機器
- 携帯電話・充電器
- Kindle
- ヘッドフォン
飛行機や電車での移動中に時間をつぶすため、Kindleを愛用しています。また、私のお気に入りのbeatsのヘッドフォンは音楽を聴くためだけでなく、移動中に周りがうるさい時にも使っています。
その他
- サングラス
- 折り畳み傘
- ハンカチ・ティッシュ
- 小さなビニール袋
- 小さなペン
ヨーロッパは天気がいいと冬でも目を開けていられないくらい太陽光が強いので、一年中サングラスは必須です。また、特に冬は天気がコロコロ変わるので折り畳み傘も常に持参しています。
これらの持ち物を薄い袋に小分けにしてパッキングしているのでバッグの中でぐちゃぐちゃになりません。
旅行の荷物が少ないと、コインロッカーを探したりホテルにいったん寄ったりする必要もなく、フットワークも軽くなってどんどん歩けるのでとってもお勧めです。
荷物は気を付けないと際限なく増えていきますが、実際にミニマムな荷物で行けば行ったで何とかなるものです。
せっかく旅にでているのですから、身軽に観光を楽しみませんか?
パリの第3の空港 - ボーヴェ空港への行き方
パリの空港と言えば、シャルルドゴール空港とオルリー空港の2つが有名ですが、実はもう一つ空港が存在するのをご存知でしょうか?
ボーヴェ空港(Paris-Beauvais Airport)と言って、パリの北方85キロのところに位置する空港です。この空港は、Ryanair(ライアンエアー)をはじめとしたいくつかのLCCが就航しています。Ryanairのパリ発着便は、EasyjetやVuelingなどのLCC大手よりも割安なので、お得にヨーロッパを周遊したい方はボーヴェ空港にお世話になる機会もあるかもしれません。
パリ在住の筆者は週末にヨーロッパ各地を旅行しているのですが、いつもシャルルドゴールかオルリーのみ。先週末はじめてボーヴェ空港を利用してきましたので、その様子をご紹介します。
ボーヴェ空港へのアクセス
パリ市内からボーヴェ空港に公共交通機関で行くには、下記の2つの方法があります。
①シャトルバスを利用する
パリ市内のPorte Maillot駅(17区)から、シャトルバスで直接ボーヴェ空港に移動できます(約1時間15分)。発着便に合わせてバスが出ています。行きは、自分の乗る飛行機の搭乗時刻の3時間前にバスが発車します。
②電車とバスを利用する
パリ北駅からTER(Regional Express Train)に乗って、ボーヴェSNCFまで行き(1時間15分)、その後 ボーヴェSNCF駅からボーヴェ空港までバス(またはタクシー)で移動します。
※移動時間・料金どちらもシャトルバスの方に軍配が上がるので、ボーヴェ市内を観光したいといった理由がなければ空港に直接行けるシャトルバスの方が断然便利です。
シャトルバスの利用方法
シャトルバスを利用するには、まずチケットを購入する必要があります。現地でも購入可能ですが、オンライン購入の方が安くなります(片道15.9ユーロ、往復29ユーロ)。
時間指定はできないので、利用する日にちのみ指定して購入します。
※チケット購入およびバスのスケジュールはこちらから。
バスの発着場所ですが、22-24 boulevard Pershing, 75017 Parisです。
しかし、この場所、公式HPのリンクからGoogle mapに飛ぶと、なぜか全く違う場所を指定してきます。下の地図でピンが打ってあるのがGoogle mapが示してきた場所、赤丸で囲んであるのが本当の発着場所です。
結構ぎりぎりに行ったので現地であわててしまいました。近くのホテルのドアマンに正しい場所を案内してもらい、なんとか発車に間に合ったので良かったのですが、これから行かれる方は注意してください!
ボーヴェ空港内
このシャトルバスを利用すると、空港には搭乗時間の1時間45分前に到着します。しかし、LCCが数社しか入っていないこの空港、そんなに前についても何もすることがない(笑)。
ボーヴェ空港はターミナル1とターミナル2があるのですが、どちらも保安検査前にカフェが2軒、保安検査後に小さい免税店が1軒入っているだけです。
頻度が多い時にはシャトルバスは20分おきに出ているので、バススケジュールが合えば、もしかしたら1, 2本後ろのバスで来てもいいかもしれません。渋滞に巻き込まれてしまったらアウトですが・・・。
頭皮のかゆみ対策に、フランスのシャンプーKLORANE
フランスに来てからこちらの水が合わず頭のかゆみが始まり、フケや髪の毛の抜けに悩まされています。
ヨーロッパに多い硬水には、マグネシウムやカルシウムといった含有物が多く含まれており、乾かすと地肌に白く残ります。また、フケは、誰の頭にもいるマラセチア菌という菌が頭皮で増えすぎてしまうことによって起こるため、繁殖しないようになるべく乾いた環境を作ると良いので、シャワーを浴びた後、すぐにタオルで地肌を乾かし、その後ドライヤーで地肌を完璧に乾かすようにしたら少しかゆみが収まった、というのは以前記事にした通りです。
ですが、少し良くなったとはいえ、かゆみもまだまだ残っていますし、フケもなかなか改善しない・・・ということで、在仏の方々のブログを拝見し、多くの方がお勧めされているシャンプーを試してみることにしました。
そのシャンプーとは、
クロラーヌの牡丹シャンプー(KLORANE Shampooing à la pivoine Peony)です。
このシリーズはシャンプー(200ml, 400ml)、リンスおよびかゆみ止めスプレーが出ています。
私はまずシャンプーを試してみました。いつもよく利用する薬局で200mlは4.99ユーロ、400mlは6.99ユーロで売っています。400mlの方がお買い得なのでそちらを買いたかったのですが、残念ながら品切れ中だったので200mlをゲット。
早速使ってみました。
洗っている時は、メントール系のシャンプーにあるようなスーッとした感覚はあまりなく、通常のシャンプーと変わらない感じ。泡立ちは少しいいかな?
洗い終わったあとは、なんとなくスッキリした感じがします。そして、ひどい時には洗髪後すぐに出ていたかゆみが収まった!一日たってもかゆみはほとんど出てきません。また、フケもそこまで気にならないような気がします。
ただ、洗い終わった後の、髪の毛のギシギシした感じは残念ながら改善されませんでした。なので、私は日本から持ってきたインフェノムのミストを常用しています。
このミストは髪の毛がしっとり&サラサラになり、日本にいるときから数年間ずっとリピートしています。洗い流すタイプではないので、硬水地域でも関係なく使え、フランスで傷んだ髪の毛もだいぶ指通りが良くなる感じがします。
なお、今回KLORANEシャンプーを買った近所の薬局は結構有名なお店のようで、地元っ子だけでなく観光客も多く訪れ連日ごった返しています。他の薬局と価格を比較したことがないのでわからないのですが、かなりお安くなっているようです。
CITIPHARMA
26 Rue du Four, 75006 Paris
Google マップ
【プライオリティパス】リスボン国際空港 ANA Lounge
先週末ポルトガルに旅行をし、リスボン空港のラウンジを利用してきたので記事にします。
リスボン空港(正式名:ポルテーラ空港)は、リスボン市内から6kmのところに位置し、地下鉄で約20分、料金も1.45ユーロと非常に利便性の高い空港です。
リスボン空港内には、プライオリティパスが利用できるラウンジは合計3つあります。
Blue Lounge
ABC - Airport Business Center
リスボン空港はは国際線および国内線が発着するターミナル1と、国内線のみが発着するターミナル2に分かれていますが、プライオリティパスが使えるこれらのラウンジは全てターミナル1に位置しています。
一番大きく、また開館時間も長いのはANA Loungeで、毎日午前5時~午後11時まで開いています。場所は、ターミナル1の保安検査を通過した後、6階のPraça Lisboa(リスボンスクエア)にあります。(Blue Loungeも保安検査後にありますが、ABC - Airport Business Centerは保安検査を通過する前、搭乗手続きカウンターの上階に位置します)
今回、私はANA Loungeを利用してきました。
ターミナル1で保安検査を通過したあと延々と続く免税品店街を抜けると、ひときわ大きい広場に出ます。ラウンジはこの広場の一番奥、エレベーターをのぼった正面にあります。
ラウンジはかなりスペースが広く、椅子もゆったりと配置されています。飛行機を眺めることのできる窓際にはフットレスト付きのシートも20脚ほどあり、リラックスして搭乗までの時間を過ごすことができます。
シャワーは有料、アルコールも4杯目以上は有料との事です。
このラウンジはドリンク類は充実しており良いのですが、食べ物の種類が少ない!メインやスープなどのホットミールを期待していったのですが、あるのはパンとサンドイッチだけで少しがっかりしてしまいました。旅行で疲れた体にサンドイッチは、日本人にはつらいところがあります・・・。
ただ、サンドイッチ自体は6種類ほどあり、チーズを挟んだだけのベーシックな物から、ツナや野菜炒め(?)を挟んだものまでありました。下の写真、手前のサンドイッチに挟んである白いものはお豆腐ではなく、生クリームとチーズの中間のようなもので、食べやすかったです。
(参考サイト)リスボン国際空港(Lisbon International)
雪化粧のパリがとってもきれい(写真)
パリでは数十年ぶりの大雪で交通網が麻痺状態になり、一時740kmを超える交通渋滞が発生したそうです。
今シーズン、パリでは昨年末にも何度か雪が降ったのですが、ぱらつく程度で積もるようなことはありませんでした。しかし、今回2月7日未明から降り出した雪はかなりの大雪で、パリ市内で12㎝の積雪となりました。パリで10㎝を超えたのは、1987年に14㎝を観測して以来31年振りとのことです。
私が通う大学院の中庭もすっかり真っ白になりました。南アジアやアフリカ出身の友人たちには雪を見るのが人生で初めてという人も多く、はしゃいでいました。
初めて見る人にとっては、雪って本当に美しくて神秘的なものなんだろうなあと想像します。私は北国で生まれたので雪は珍しいものではないのですが、それでも雪が降ると毎回なんだかうきうきした気分になります。
毎日の通学路もこの通りです。パリって滅多に雪が積もることがないから除雪車がないんでしょうね。積雪から2日経ってもまだ道路に雪がかなり残ったままで歩くのに注意が必要です。
昼間、セーヌ川沿いを歩く日本人観光客を目にしました。せっかくのパリ旅行なのに雪に降られてしまって気の毒・・とも思いましたが、セーヌ川の増水といい今回の大雪といい、パリジャンでも珍しいことを経験出来てある意味ラッキーな時期にパリに滞在できたのではないでしょうか。
パリは雪が降っても、とってもきれいです。
フランス大学院留学に必要な手続き(現地編 - CAFの申請)
留学の手続きシリーズ、前回から時間が空いてしまいましたが今日はCAF(住宅補助)の申請についてお話ししたいと思います。
このページを読んでくださっている皆様はご存知かと思いますが、CAFとはフランスの社会保障手続きの一つで家族手当と住宅手当を管轄している政府機関のことです。住宅手当は条件を満たせば外国人でも受給可能なので、フランスに留学する学生の多くが申請をしているかと思います。
住宅手当をもらうにはいくつか条件があります。
①長期学生ビザで入国をしており、有効な滞在許可証を取得していること。3か月以内の短期留学やワーキングホリデーで入国している人は対象外になります。
※滞在許可証についてはこちらの記事を参照してください
②前々年の年間所得が4,800ユーロ以下であること。2018年の申請であれば2016年におけるフランス国内での所得を指します。受給中に年をまたぐことがあると思いますが、毎年12月にその前年の所得を申請する案内が来ます。
③賃料を払ってその物件に住んでいること。親族や友人から無償で借りている場合は給付の対象外となりますが、賃料を払っている限り、寮やホームステイであっても受給できます。
補助額は個人によってまちまちです。私は家賃が月額1,200ユーロのところ、200ユーロほど補助していただいています。家賃の6分の1ですね(ありがたいです・・・)。
周りの友人を見ると、奨学金をもらっている、パリの外れたエリアに住んでいる、家賃が安い、学生寮に住んでいる、といった条件の友人ほど賃料に占める補助の割合は高いようで、家賃の3分の1くらいの補助をもらっている人もいます。
奨学金を得ていたり家賃が低い人の方が、補助の必要性が高いと判断され支給額が高くなるようです(考えてみると、確かに合理的ですね)。
さて、申請方法ですが、下記のような流れになります。
STEP1 オンラインで情報登録
STEP2 パスワードの受領
STEP3 必要書類の提出
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STEP1 オンラインで情報登録
下記のCAFのウェブサイトからオンラインで登録できるのですが、この登録方法がややこしいです。特にフランス語ができないと投げ出したくなるのですが、1時間程度でできますので頑張って登録しましょう。
申請フォームにたどり着くまでが大変なので、図を使って説明しますね。
①CAFのウェブサイトを開き少し下の方までスクロールすると、下記のようなアイコンが出てきます。CAFの申請には「DEMANDER UNE PRESTATION」をクリックします。(なお、その横の「FAIRE UNE SIMULATION」をクリックすると、いくら受給できるかのシミュレーションができます)
②次の画面では、すでに補助金を受給しているかどうかを聞いてきます。このページを読んでいる方は初めての申請になるかと思いますので、下の「Vous n'etes pas allocataire(受給者ではありません)」をクリックします。
③どの補助に申請するかを聞いてきます。今回は住宅補助に申請しますので「Le logement(住宅)」および「Fair la demande(申請を行う)」をクリックします。
④ここまでくると、後は画面の指示に従い坦々と情報を入力していくだけです。私もGoogle translationを使いながらなんとか自力で情報を入力できました。
なお、このステップでは住宅補助の振込をしてもらうための銀行口座番号が必要になります。振込はフランス国内の銀行のみ可能ですので、CAFに申請をする前に、必ず銀行の開設は終わらせておきましょう。
※銀行口座の振込に関しては、こちらの記事を参照してください。
STEP2 パスワードの受領
オンラインでの登録を済ませると、下記のようなメールとともに、パスワードを記載したSMSが送られてきます。
SMSで送られてくるパスワードを使ってマイページにログインし、記載の書類をオンライン上でアップロードをしなさいという内容のメールです。
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Le XX/09/2017 à 20:46, vous venez d'effectuer une demande d'aide au logement et une déclaration de salaire.
Celle-ci sera traitée dans les meilleurs délais après réception de la ou des pièce(s) justificative(s) demandée(s) :
Pour MME XX XX
Pièces justificatives d'identité
Pièce justificative de séjour
Pour suivre l'avancement de votre demande et joindre les pièces justificatives attendues, rendez-vous dans l'espace "Mon compte", rubrique "Mes démarches en ligne" avec vos identifiants (numéro allocataire et mot de passe) que vous allez recevoir par SMS ou courrier. Vous pourrez également y retrouver votre déclaration
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STEP3 必要書類の提出
STEP2で受領したパスワードでマイページにログインをし、メールに記載された必要書類をアップロードします。
ただ、私の時はなぜかSMSが送られて来ず、代替手段として”パスワードを自宅に送付”してもらっても、そのパスワードでログインができないという問題が生じました。
この場合、近くのCAFオフィスに直接出向いても良いようなのですが、私はフランス語が話せないため怖気づいてしまい、代わりに14区にあるCité internationale universitaire(国際学生都市)に夏季限定で出来ているCAFのサポートオフィスに出向き、メールに記載のあった下記の書類を提出しました。
①ID(パスポートのコピー)
②滞在許可証(パスポートの該当ページのコピー)
※このサポートオフィスはCAFのスタッフがいる正規のオフィスではありませんが、CAFの学生インターンが常駐しており申請のヘルプをしてくれます。
※後日CAFオフィスに行ったのですが、やはりスタッフは全く英語を話しませんでした。反対に、国際学生都市の学生インターンは英語でサポートしてくれます。
以上が申請手続きでした。
他の留学生のブログを読むと、戸籍謄本が必要になったり、アパートの大家さんがサインをしたAttestation de loyerと呼ばれる書類が必要になったりしているようですが、私が提出した書類はパスポートと滞在許可証だけでした。
人によって違うのでしょうか。。?フランスの行政はよくわからないです。ともあれ、提出する書類が少ないに越したことはないですね!