パリの美術館に無料で入場する方法
パリで絶対に外せない観光場所と言ったら美術館。
ルーブル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥーセンターの三大美術館をはじめ、印象派好きならオランジュリー美術館、中世好きならクリュニー美術館と、美術が好きな人にとってはパリは天国のような場所です。
パリには美術館がなんと57館もあるそうです。入場料は10~15ユーロ程度とそこまで高くないのですが(膨大な展示数を考えたらむしろ破格なくらい!)、沢山美術館を回るとなると、私のような留学生にはちょっと負担が大きいです。
なので、私はある方法で美術館を回っています。
それは、
美術館無料日(毎月第1日曜日)を活用すること!
パリに来てから毎月第1日曜日は美術館巡りをする日、と決めて回っています。ただ、この無料日、パリにあるすべての美術館が無料になるわけではないのです。
無料となる美術館は下記のとおりです。
ルーブル美術館
言わずと知れたフランスが世界に誇る美術館。古代オリエント芸術から18世紀美術まで約30万点を貯蔵する。
住所:Musée du Louvre, Paris 1er
メトロ:Palais Royal Musée du Louvre
開館時間:9:00~18:00(水・金は~21:45)
※第一日曜日が無料となるのは10月から3月までです。4月から9月は通常料金
オルセー美術館
ルーブルとならびフランスを代表する美術館。印象派をはじめ19世紀後半から20世紀初頭の絵画・彫刻が貯蔵されている。
住所:1, rue de la Légion d'Honneur, Paris 7e
メトロ:Solférino / Musée d'Orsay
開館時間:9:30~18:00(木は~21:45)
国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)
ルーブル・オルセーとともにパリ三大美術館と呼ばれる美術館。20世紀の近代・現代美術を楽しむ若いパリジャンたちでいつもにぎわっている。
住所:Place Georges Pompidou, Paris 4e
メトロ:Hôtel de Ville / Châtelet - Les Halles
開館時間:11:00~22:00(金は~23:00)
オランジュリー美術館
モネの大作「睡蓮」が大広間いっぱいに飾られた美術館。その他、ルノワール、セザンヌ、ピカソ等の作品も所蔵されている。
住所:Jardin des Tuileries, Paris 1e
メトロ:Concorde
開館時間:9:00~18:00
ピカソ美術館
サレ館と呼ばれるこの美術館には、ピカソの遺族から寄贈されたピカソの絵画・彫刻等約5千点が所蔵されている。
住所:Hôtel Salé - 5, rue de Thorigny, Paris 3e
メトロ:Saint-Paul / Châtelet - Les Halles
開館時間:10:30~18:00(土・日・祝は9:30~)
ギメ美術館
ヨーロッパ屈指の東洋美術館。日本・インド・中国をはじめ、カンボジアやアフガニスタン等の貴重な展示品が充実している。
住所:6, pl.d'Iena, Paris 16e
メトロ:Iena
開館時間:9:00~18:00
ドラクロワ記念館
サンジェルマン・デプレ地区の住宅街に佇む小さな美術館。ドラクロワが晩年暮らした家を改装し、小作品が飾られている。
住所:6 rue de Furstenberg, Paris 6e
メトロ:Saint-Germain-des-Prés / Saint-Michel - Notre-Dame
開館時間:9:30~17:30
ギュスターヴ・モロー美術館
モローが住んだ家を改築し、「出現」「ソドムの天使」などのモローの代表作を展示している。
住所:14, rue de la Rochefoucauld, Paris 9e
メトロ:Trinité
開館時間:10:00~17:15
クリュニー美術館
貴婦人と一角獣のタペストリーが飾られていることで有名な美術館。中世の彫刻・レリーフ・ステンドグラスなどが揃う。
住所:6, place Paul Painlevé, Paris 5e
メトロ:Cluny - La Sorbonne / Saint-Michel - Notre-Dame
開館時間:9:15~17:45
ケ・ブランリ・ジャック・シラク美術館
アフリカ・アジア・アメリカ・オセアニアの各地から集められた原始美術を約30万点所蔵。
住所:37, quai Branly Portail Debilly, Paris 7e
メトロ:Alma - Marceau / Pont de l'Alma
開館時間:11:00~19:00(木・金・土は~21:00)
ロダン美術館
ロダンが晩年を過ごした館で、ロダンの代表作が集められているほかロダンが使ったアトリエが再現されている。
住所:79, rue de Varenne, Paris 7e
メトロ:Varenne / Invalides
開館時間:10:00~17:00
※10月~3月の第一日曜日のみ常設展と庭園が無料。
狩猟自然博物館
ゲネゴー館の愛称をもつこの博物館は、先史時代からの武具など狩猟に関する展示が充実している。
住所:62, rue des Archives, Paris 3e
メトロ:Hôtel de Ville / Châtelet - Les Halles
開館時間:11:00~18:00(水のみ~21:30)
建築・文化財博物館
1937年のパリ万博時に建築されたシャイヨー宮の中に位置する、中世以降の建築を展示する博物館。
住所:Palais de Chaillot - 1, place du Trocadéro et du 11 novembre, Paris 16
メトロ:Trocadéro / Champ de Mars - Tour Eiffel
開館時間:11:00~19:00(木は~21:00)
セーブル磁器博物館
マリー・アントワネットやポンパドゥール夫人が愛用したセーブル磁器のコレクションが展示されている。
住所:2, pl. de la Manufacture 92310
メトロ:Pont de Sevres
開館時間:10:00~17:00
なお、普段でもかなり混んでいるルーブル・オルセー・ポンピドゥーは、無料日には更に混むことが想定されますので、できれば午前中の早い時間に行くことをお勧めします。
私が無料日にこの3つの美術館に行った際は、いずれも開館少し前に着いたのですが、それぞれルーブル40分、オルセー30分、ポンピドゥー15分ほどで入館できました。
(参考)
フランス観光開発機構
パリで第一日曜が入場料無料の美術館 | フランス観光 公式サイト
地球の歩き方 パリ&近郊の町2017~2018
ヨーロッパの空はなぜ低い?
フランスに来て気づいたことなのですが、こちらの空は日本と比べてなんとなく低い位置にある気がするのです。
正確には、空の位置ではなく雲の位置が低い、なのですが。
ヨーロッパの雲は空気感はあるのですが、雲の一番下の位置が低い場所にあり、そのせいか太陽の光を通さず陰影になっているものが多いなという印象でした。雲に手が届きそうな時もあります。
パリの空です。どうでしょう、日本の空よりも雲がずっと低く見えませんか?
昨夏、モネが晩年を過ごしたジヴェルニーに行ったのですが、その際に見た雲が印象派の絵で親しんだ雲の形とそっくりで、とても感動を覚えたのをはっきり記憶しています。ああ、モネ達は本当にこの雲を見て絵を描いていたんだなぁ、と。
ジヴェルニーの睡蓮の池の前で撮った写真です。
オルセー美術館で撮った印象派絵画の写真。ね、雲の感じがそっくりでしょ?
ヨーロッパでは雲の位置が低い、というのは気のせいかなとも考えていたのですが、どうやら気象学的にしっかりとした理由があるようなのです。
空、つまり大気圏は、対流圏、成層圏、中間圏、熱圏、外気圏に分かれています。このうち、雲ができる部分は、地面に一番近い「対流圏」です。対流圏と成層圏の境界領域は対流圏界面と呼ばれるのですが、この対流圏界面ができる場所が緯度によって変わってくるそうなのです。
対流圏界面ができる高さは、上昇気流などの気象条件によって決まります。緯度が低いとそれだけ暖かいですから、地表の気温により上昇気流が強く起こり、対流圏界面が押し上げられます。緯度が高い寒い場所では、それとは逆に界面が下がります。
つまり、対流圏界面は赤道に近いほど高く、北極・南極に近いほど低いということです。赤道付近では対流圏界面は地表から14kmほど、極地方では8kmほどの場所にでき、もちろん季節によって変動はしますが6kmも違いがあります。
ちなみに、日本とヨーロッパの緯度は同じくらいと思ってる方も多いかと思いますが、実はヨーロッパの方がかなり北寄りです。パリは北緯49度、東京は北緯35度です。札幌ですら北緯45度ですから、北ヨーロッパは日本よりずっと極地方に近いのですね。東京都同緯度なのは、ヨーロッパの一番南端、ギリシャあたりになります。
なので、緯度の高いヨーロッパの対流圏界面は、緯度が低い東京よりもずっと低いところにあるのです。上述した通り対流圏というのは雲ができる領域、対流圏界面は雲ができる上限になりますから、ヨーロッパでは東京より雲が低い場所にできるということです。
なんとなく感じていた雲の低さ、科学的にちゃんと説明がつくものだったのですね。
パリのアパルトマン最上階のススメ
私はパリのアパルトマンの最上階に住んでいます。
おしゃれそう?リッチそう?いえいえ、違うんです。
パリでは最上階と言えば、いわゆる昔の「女中部屋(chambre de bonne)」。アパルトマンの中でも一番条件が悪いと言われる部屋。
でも、住んでみたら「女中部屋」にはいいところがいっぱい。今日はアパルトマンの最上階をお勧めする理由をご紹介したいと思います。
日本でマンションの最上階に住んでいると言ったら、かなりのステイタスですよね。日本では階数が上がるごとに値段も上がっていきますし、最上階は広めの間取りになっていることも多いです。
それとは反対に、パリのアパルトマンは階数が上がるごとに値段が下がっていきます。一番高いのが地上階や1階(日本でいう2階)、最上階は建物の中でも一番低い賃料設定になっていることがほとんどのようです。
また、パリでは法律により建物の高さ規制がされており、中心部は31m(歴史的に貴重な地区はそれ以下のことも)までの建物しか建ててはいけないことになっています。31メートルというと、大体6階から7階建て。最上階と言っても7階ということです。
階級社会だった昔のパリでは、富裕層は必ず住み込みの女中を雇っていました。建物の中でも条件のよい低層階は家族のためのスペースに、最上階は女中が住む部屋として与えられていたそうです。最上階は、階段を延々と上らなければいけないし、低層階に比べて高さも広さもなく不便だからです。
そんな「女中部屋」に、留学生の私は住んでいます。私の住むアパルトマンにはエレベーターがなく、毎日7階まで階段を往復しています。もちろん大変です。でも、最上階に住んでてよかったなーと思うこともあるんです。
1. 日光がたっぷり入ってくる
パリはかなり狭いうえに人口密度が高い街です。面積は山手線の内側よりも少し大きい蔵しかありません。人口密度は1km2当たり約1万4千人、世界ではニューヨークに次いで2位の密度です。東京が8千人ですので、どれだけ密集しているかわかりますよね。
しかも前述のとおり高さ規制があるので、ニューヨークや東京のように超高層マンションが建てられない。そのため、細い道の両側に低いマンションがギュウギュウと立っています。
その結果どうなるかというと、低層階は光が当たらないのです。隣接して建っている建物に光が遮られてしまうからです。
また、パリは緯度が高いので、冬の間は太陽は低い位置にしか上がりません。そのため、冬はさらに光が当たりにくくなります。
それに比べ最上階は遮るものがないので、北向きの部屋を除けば冬でも太陽光がたくさん入ってきます。なので私の部屋の中はいつも明るいです。
(パリではこんな狭い道もよく見かけます)
2. 冬は部屋の中がポカポカ
欧州の家は厳寒な冬に対応できるように気密性が高く作られており、暖房の熱が家の外に逃げて行かないようになっています。私の育った一軒家は大きいストーブをガンガン焚いても寒くて厚着をしていたのですが、こちらでは小さなヒーターがあれば冬でも半袖で過ごせるほどです。
加えて、前述したとおり最上階は太陽光が入ってきますので、晴れた日などはすぐに部屋の中が暖かくなります。また、最上階は下層階と比べて天井が低めなので(とは言っても日本のマンションよりも高いです)、暖かい空気が上の方に逃げないため、あまり暖房を使わなくてもいつも暖かいです。
ただし、夏は暑いです。でも東京の夏に比べたら序の口!寝苦しいと感じるのは8月の数日くらいでしょうか。
(ある晴れた冬の日の午後。上層階にしか光が当たっていません)
3. 窓から空が見える
パリは細い道が多いと先ほどお話ししましたが、それに加え、多くのマンションには「中庭」があります。中庭側にも部屋を配して、スペースを有効活用するためです。大きめのマンションの中庭は、中庭の名前に恥じないほど広かったりするのですが、狭い中庭はほぼ通路みたいなものです。
細い道や中庭に面した低層階の部屋はどうなるかというと、窓の外をのぞいても、目の前は壁か、もしくは正面にある部屋の窓しか見えません。空なんてはるか上空という感じです。
反面、最上階であれば窓の外には必ず空が見えます。これは、建物規制によりお隣や正面の建物も自身の建物と同じ高さだからです(低層マンションの目の前に高層マンションが建って空が見えなくなった、などということは起こりません)
パリ特有のオスマン様式の屋根の向こうに空が見える、とても気持ちがいいものです。
4. 家賃が安い
不便な部分もある最上階の部屋なので、家賃が低めに設定されています。パリの中心部は東京よりもはるかに地代が高いので、少しでも家賃を抑えられるのは学生には魅力ですよね。いくら家賃が低くても、治安の悪いパリ郊外に住むのはためらわれますし。
5. 静か
私だけかもしれませんが、上に住む住民の生活音がすごく気になる性格なのです・・。これはパリ特有なわけではないですが、最上階は隣人の生活音に煩わされることも少なく、やはり静かで落ち着きます。
6. 階段の上り下りが運動になる
これは、大変さの裏返しでもあるのですが・・・。毎日7階まで上り下りをしていると体力がつきますし、ヒップアップにもなります。最初は大変でしたが、結構慣れるものです!
いかがでしたでしょうか。
パリに長期で滞在することがあれば、アパルトマンの最上階もぜひ検討してみてください。
GPAが低くても海外大学院に合格するための対策4つ
大学院留学を考えた人なら誰しも自分のGPAが募集要項を満たしているかどうか気になるものです。
私もそのひとりで、かなり気にしていました。いや、気にするどころでなく、なによりも一番の心配の種でした!
・・・というのも、私のGPAは相当低いのです。
大学のころはアルバイトばかりしていて、しかも私の出身校は出席しなくても単位がとれるような緩い大学で。。
大学院留学にGPAが重要だということに気づいた時にはすでに遅し。GPAって大学に入りなおさない限りどうやっても変えられませんよね。大学院受験のために必死に勉強しても、そもそもGPAが足りてなくて足切りにあったら努力が水の泡だしどうしよう・・・とかなり真剣に悩んでました。
GPAって、合否にどのくらい影響するのでしょうか?
私は留学カウンセラーでもないので確実なことは言えませんが、私の経験から言うと、低いGPAでもトップスクールに合格できます!
私が思うに、GPAが低い、でもトップスクールに行きたい、という場合、今から対処できる方法としては下記の4つあるのかなと思います。
①職歴をつける
大学を卒業したての人が応募した際、大学院側としては、その学生が大学中にどれだけのことをしたかしか見るポイントがなく、その中でGPAの占める割合はかなり高くなると思います。逆に、大学を卒業してしばらくたっている人の場合、学部で何をしたかより、直近の職歴がアピールポイントになります。大学中の成績にあまり触れられたくない・・・という場合、最低でも3年くらいは働き(欧米で名の知れた企業だとなお可)、エッセイで書ける実績を積みましょう。
②実務よりのコースに応募する
同じ大学院でも、博士課程進学を前提とするようなアカデミックなコースと、卒業後は実務に戻ることを前提としたプラクティカルなコースとわかれると思います。アカデミックなコースの場合、この学生がいかに仕事ができるかよりも学部で良い成績を収めたかの方が重要だったりします。なので、①とも関連しますが、なるべく自分の職歴がアピールできそうなコースを選びましょう。
私は5年以上の職歴を持つミッドキャリア向けのコースを選び応募しました。ちなみにそのコースでは推薦状はアカデミック1通、プロフェッショナル2通で、そこからもわかる通り職歴をより重視しています。
③推薦状を工夫してもらう
アカデミック推薦状を描いていただく教授の方に、GPAが低くなった原因やGPAは低いが実際はゼミなどでとても活躍していたり今後の研究で成果を残せるだけの素質がある、というようなことを推薦状にかいていただくと良いかもしれません(ただし直接的な言い方ではなく間接的に)。エッセイに書く方法もありますが、自分で書くと言い訳がましくなりますし、第三者からの言葉の方が信ぴょう性がありますので。
④GMAT/GREで高得点を取る
私はGMATもGREも必要のない大学院なので大きなことは言えませんが、これらのテストで高得点を取ることで、GPAは低いが大学院の授業についていけるだけの頭があることの証明になります。
なお、私のGPAは本当に低く、応募したどの大学院の募集要件も全く満たしていないのですが、それでも下記の大学院から合格をもらえました。
- パリ政治学院(GPA3.5以上)
- LSE(2:1 degree, GPAだと3.5程度)
- SOAS(GPA3.3もしくは3.5以上、出身大学のレベルによる)
- King's Collage (GAP3.3以上)
ちなみに私のGPAは。。。。3.1です(恥ずかしいので小さく書きます)
こんなに低いGPAでもトップスクールと呼ばれる学校から合格をもらっています。なので、GPAが低くても合格できる可能性は絶対にありますよ!!自信持って!!!
大学院留学にかかる費用(留学中編)
先日、大学院への応募までにかかった費用について記事にしました。
(参考)大学院留学にかかる費用(受験編)
今日は、大学院に合格をした後いくらくらい費用がかかったかについてお伝えしようと思います。
晴れて志望していた大学院に合格!
嬉しいですよね。
でも、そのあと、どんどん費用がかかってきます。大抵、留学をするためには仕事を辞めて行くので、収入がないのにお金だけ飛んでいきます。最初はいいのですが、しばらくするとこの状態がつらくなってきます。
絶対にかかってくる費用はありますし、ここは譲れないという費用もあると思うので、かけるところにはかけるけれど、それ以外は妥協するのも必要です。
さて、私が払った費用ですが、
留学するための手続き費用
- Campus France申請(@日本) 2万円
- フランス学生ビザ申請(@日本) 60ユーロ
- フランス滞在許可証申請 60ユーロ
学生ビザ申請と滞在許可証申請はそういうものだとして、Campus Franceの2万円が痛いです。。。ちょっとした面接(しかもあまり意味のないおしゃべり)をするだけで2万円も払わなければいけないのがあまり納得がいかないのですが、これをしないとビザ申請ができないので仕方ないです。
アパート契約費用
- デポジット(1か月分) 1,200ユーロ
- エージェント手数料 230ユーロ
- 保険 100ユーロ
パリのアパートは日本に比べて費用がかからないなぁという印象です。日本だと礼金2か月、敷金2か月、手数料1か月などで合計6か月分の費用がかかるとよく言いますよね。こちらは礼金という概念がまずないですし、手数料も家賃をベースとする日本と違い面積ベースで法律で決められているらしく、かなり安価です。
学費
- 学費1年分 21,000ユーロ
普通1回払いを求められますが、私は数か月おきの4回払いにしてもらいました。でも円安が進んで、1回払いにすればよかったなと後悔しています。初回の支払いはオファーの受け入れをした時期にもよりますが、大抵5~7月ではないでしょうか。
飛行機代
- 初回渡航費(片道)7万円
- 一時帰国費 30万円(10万円×3回)
私は家庭の事情により2か月に1回は日本に帰国しているので飛行機代がかさんでいますが、まわりを見ても普通1年に1-2回くらいの帰国かなと思います。
生活費(月額)
- 住宅費 1,200ユーロ(公共料金・インターネット料金込み)
- 食費 150-200ユーロ
- 旅行費 200-300ユーロ
- 交際費 30ユーロ
- 通信費(携帯) 20ユーロ
住居費が高いですね。でもパリに来るにあたって、住む場所は絶対に治安に問題のない場所にしようと思ったのでこの金額を払っています。それに職住近接にかなりこだわりがあるので・・(これについてはいつか記事にしようと思います)。他の学生たちの住居費は大体600-800ユーロくらいみたいです。地方だともちろんもっと安く済みます。
食費は渡仏して最初の頃は結構かかっていたのですが、最近慣れてきて大分節約できるようになり、一週間にスーパー30ユーロ・学食10ユーロくらいの範囲で収まるようになってきました。
旅行費が高いのは毎週末旅行しているからですが、これは私のパートナーがパリから数時間のところに住んでいるという特殊事情なので普通はこんなにかからないです!
その他
- 現地健康保険 0円
- 日本の健康保険・年金 0円
- 住民税 内緒
現地での健康保険に関しては、クレジットカードの保険がきくのでそれを利用して費用を浮かせています。また、住民票を抜いているので日本では健康保険と年金は払っていません。帰国中に緊急で病院にかかり実費で3万円近く払いましたが、日本にいないのに月額何万も払うことを考えたら安いものです。
いかがでしたでしょうか。
予算に余裕をもたせていたはずなのですが、昨今の円安(留学を決めた時から20%以上も変動!)でかなりキツキツになってきました。海外留学は為替の変動が直接家計に響いてくるので、毎朝、日経電子版を見るのが憂鬱です。。。為替回復しないかなぁ。
大学院留学にかかる費用(受験編)
今日は、大学院の応募までにどのくらいの費用がかかったか、思い出しながら書いてみようと思います。
私は会社を辞めての私費留学なので、大学院応募の段階であまりお金を使いたくなくて、特に受験のための予備校も行きませんでしたし、キャンパスビジットもせず、なるべく最小限の費用に抑えたつもりです。
さて、どのくらいかかっているでしょうか・・・。
英語の学習費用 - 4万円
- TOEFL参考書 2冊 約0.5万円
- IELTS参考書 2冊 約0.5万円
- TOEFLオンライン模試 3回分 約1万円
- Skype英会話 3か月 約2万円
予備校は使わず独学でやりました。勉強期間は大体半年くらいです。
※以前、英語の学習方法について記事にしたので、良かったら読んでみてください。
TOEFL/IELTS受験費用 - 7.5万円
- TOEFLテスト本番 2回 約5万円(※1回235ドル)
- IELTSテスト本番 1回 約2.5万円
TOEFL/IELTSの受験費用は高額なので1回で終わらせたかったのですが・・・読みが甘く3回かかりました。まあでも3回でも少ない方かと思います。
エッセイ費用 - 2万円
- 校正サービス 約2万円(※189ドル)
カウンセラーなどは一切使わず、自力でエッセイを書いた後、仕上げに英語の校正のみしてくれる海外のサービスを使いました。CV、推薦状については校正サービスは使っていません。
大学院受験費用 - 6.5万円
- アプリケーション 約6.5万円
パリ政治学院 100ユーロ
LSE 75ポンド
UCL 150ポンド
SOAS 0ポンド
Kings Collage 100ポンド
受験費用が全く無料のところ、応募するコースごとにかかって来るところ、2コース応募しても1コースのみしか費用がかからないところなど、まちまちでした。合計5校受験です。
結論。。。
大学院留学の受験までにかかった費用は、合計20万円でした!
かなり少ない方ではないでしょうか?
MBAやアメリカの大学院に留学する場合は、上記にGMAT・GREの学習・受験費用が乗ってきます。
MBA留学などで、予備校・カウンセラーに何百万円も使っている方もいらっしゃるようですが、私費留学ではなかなか難しいですよね。
私の連れは海外トップMBA卒なのですが、私と同様私費留学なので、すべて独学かつTOEFLもGMATも1回でパスしたようで、かなり少ない費用で志望校に受かったと言っていました。
この記事が、予算にあまり余裕がなくても海外大学院に受かっている人はいるよーという応援になればよいなと思います。
量り売り?フランスのスーパーで野菜を買う方法
パリに来て初めてスーパーに行ったとき、一番うろたえたのが野菜の買い方でした。日本のようにパック分けされておらず、ずらーっと野菜・果物が山積みになっているのです。
こんな感じで。
いかにも外国に来たーという感じで見てる分にはおしゃれなのですが、買うとなるとちょっと戸惑ってしまいます。
これは、量り売りです。自分の好きな分量だけ買うことができます。一人暮らしの場合、大量の野菜を買っても使い切れず腐らせてしまうだけなので便利ですよね。
日本でもキュウリなどばら売りしていますが、大抵1本の値段が決まっており、好きな本数を袋に入れてレジに持っていくと、レジの方が「キュウリが2本~」など言いながらお会計してくれます。
フランスでは、個数ではなく大抵重量で値段が決まっており(2.99ユーロ/kgなど)、また重さを量るのも大抵自分でやらなければいけないことです(大きなスーパーなどでは、はかりの前にスタッフが立っていてやってくれることもありますが、いない場合は自分でやらなければいけません)
ここでは、野菜の買い方をご説明します。
<STEP1>
まず、野菜売り場に行ったら袋(ビニール袋のこともあれば紙袋のことも)を取って、野菜・果物を好きな分量入れます。※ここではトマトを買ってみます。
<STEP2>
次に、野菜売り場に設置されているはかりで重さを量り、出てきたシールを袋に貼り付けます。ここが一番戸惑うポイントです。
野菜売り場にはこんな感じのはかりが置いてあります。
このはかりの上に野菜を置いたら、こんな画面が出ます。これは野菜か果物かを選ぶ画面です。トマトは野菜なので、LEGUMES(野菜)をタッチします。
次に聞かれるのがトマトかそれ以外(AUTRES LEGUMES) か。買いたいのはトマトですので、TOMATESをタッチします。
画面はまだ続きます。トマトの中でどの種類か。トマトと言ってもこんなに種類があるんですね・・・。よくわからない場合は、写真を見て一番似ているものを選択します。私は枝付きトマトを買ったので、TOMATE GRAPPEをタッチします。
そうすると、上部に買った重さと値段が出ます。1kgあたりの値段も出ますので、自分が買ったはずの野菜と同額かをチェックしましょう。私が選んだトマトの値段は確かに3.99ユーロ/kgでしたので、OKです。
すぐにはかりの下からシールが出ますので、それをレジの方がスキャンしやすいように袋に貼って完了です。今回は大きめのトマトを2つ買って1.26ユーロでした。日本より安いかしら?
<STEP3>
レジに持って行ってお会計をしてもらいます。
日本と違うのは、カゴから出すのも袋詰めするのも全部自分でやらなければいけないこと。袋も無料ではくれないし、クレジットカードも自分で機械に通さなければいけないし。レジの人は椅子に座って商品を右から左に流しているだけです。
つくづく、日本のレジ係の方ってすごいなーと思います。お客さんはぼーっとしてればいいだけですもんね。
これでお買い物完了。今回はこれだけ買って16ユーロでした!