フランス大学院留学日記 byそらとぶ うさぎ

フランス大学院(パリ政治学院)に留学中。大学院応募、留学生活、パリの日常、ヨーロッパ旅行、国際結婚などについて発信します。

週末旅行:ナンシー(フランス)

今日のパリは快晴で、昼間は春のように暖かかったのに、日が沈むとグンと気温が落ちて真冬に戻ったような気候でした。

 

さて、先週末はフランス東部のナンシーという街に行ってきました。

ナンシーは、パリからTGVで1時間半ほど、東部のロレーヌ地方の首都になります。ロレーヌとは、高校の世界史で必ず習うアルザス・ロレーヌ地方の一部です。その豊富な資源のためフランスとドイツが奪い合ってきた土地で、もう一つのアルザス地方はストラスブールコルマールで有名ですね。

ナンシーには、スタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場世界遺産があります。それ以外にも、美術館やオペラハウスなどがあり、文化の街としても有名です。

jp.france.fr

 

普通はパリからナンシーに向かう事が多いと思いますが、週末はルクセンブルクの家に滞在していたため、ルクセンブルクから車でナンシーに行きました。距離は大体2時間弱。

高速道路でまっすぐ南に向かいます。晴れていて気分ものります!旅行って、天気の良しあしによって旅先の街の印象が大分変りますもんね。

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と、ナンシーに到着すると分厚い雲が・・・。気温も氷点下で、草や木々には霜が降りていました。

写真はナンシーの中心地に向かう途中の住宅街。ナンシーはアールヌーボー様式が花開いた地として知られているのですが、このような普通の住宅も、バルコニーやフェンスなどなんとなくアールヌーボーを感じさせます。

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中心地についたので、車を置いて街歩きに出かけます。

しかし・・・日曜日なのでお店やレストランが軒並み閉まっている!メインストリートもいつもは賑やかなんだろうと思わせますが、人通りが全くありません。

パリも日曜日には閉まるお店が多いですが、それでもレストランやカフェは開いていたり、曜日関係なく常に人がたくさん歩いていて華やかです。それに比べて、ナンシーは街全体が静まり返っています。地方の日曜日ってこんな感じなんですね・・。

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ぶらぶらと歩いていると大きな広場にやってきました。ここは前述した世界遺産にも登録されているスタニスラス広場です。この広場は、元ポーランド王のロレーヌ公スタニスラス・レシチニスキが18世紀に造らせたもので、フランス国内最古の国王広場なんだそう。

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ロココ様式の優美な装飾が特徴的です。

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確かに装飾の豪華さには目を見張るものがあるのですが、ナンシーはこの広場以外に特に際立って有名なものはなく、街もあまり特徴のない大都市なため、この街だけのためにパリから来るのは少しもったいないかなという気がしました。

私たちも、氷点下近くの極寒の中とくに見るものもなく、街で唯一開いていたスタバに入って暖を取りました。スタバのキャラメルマキアートは世界どこでもはずれがなくておいしいです。

 

夏は広場でイルミネーションやプロジェクトマッピングをしているそうなので、違う季節に来たらまた楽しめたかもしれないです。